ミンネ(minne)やクリーマ(creema)などのハンドメイド販売サイトでも雑貨カテゴリーは充実しています。
そんなハンドメイド作家と関連性の高い雑貨デザイナーについてまとめました。

雑貨デザイナーになるための方法や年収や仕事内容をまとめています。
仕事を知ることで将来の目指す方向性を考えてみてはいかがでしょうか。

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雑貨デザイナーの仕事内容

雑貨デザイナーは、文房具・食器・調理具・アパレルなど生活雑貨を中心に、あらゆるものの形をデザインする仕事です。
生活の中でどのように使われるかを考えて、素材や機能、安全性などを考えてトータル的にデザインする必要があります。

IKEA、ニトリ、フライングタイガーなど、雑貨を専門に取り扱うお店だけでなく、インテリアショップでも安くておしゃれで使いやすい雑貨は街にあふれています。
見た目が洗練されたものはもちろん、制作するためのコストも含めたデザインのスキルが求められます。

雑貨デザイナーの年収

マイナビ転職で「雑貨 デザイン」で検索した求人情報によると、1~5年目の20代で300万円代、5年目~の30代で400万円代、
リーダー候補のプロダクトデザイナーで年収600万円と言ったところでしょうか。
参考:https://tenshoku.mynavi.jp/kw/%E9%9B%91%E8%B2%A8%E3%80%80%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3/

正直特別高い年収がもらえる職業ではありません。
転職サイトDODAがまとめたデータによると、クリエイティブ系の平均年収(2014年)は382万円となっています。
クリエイティブ系の平均年収
雑貨デザイナーはクリエイティブ業界の平均的な年収だと言えそうです。

雑貨デザインとプロダクトデザインの違い

雑貨デザインはプロダクトデザインの一種です。

プロダクトデザインは大まかに言うと「立体の製作物全般」を指します。
自動車や家具、携帯電話などはすべてプロダクトデザインに含まれていて、その中でも雑貨というモノだけをデザインするのが、雑貨デザインです。

雑貨デザイナーになるには

ここからは、雑貨デザイナーになるために必要なスキルや、適性についてご紹介します。

必要な資格

雑貨デザイナーになるために、必須の資格はありません。
ですが、Illustrator(イラストレーター)やPhotoshop(フォトショップ)のようなAdobe系グラフィックソフトを使うことがほとんどのため、これらに関連する資格があると有利になり得ます。

【Photoshopクリエイター能力認定試験】

Photoshopクリエイター能力認定試験
http://www.sikaku.gr.jp/ns/ps/
ビジネスで役立つ知識と技術の習得を目的とした資格検定試験を運用している「サーティファイ」が実施している資格試験です。
難易度によってスタンダードとエキスパートのニつがあり、スタンダードでは「指示通りの作業を正確かつ合理的に行う」こと、
エキスパートでは「クライアントのニーズに対応した創造性の高いコンテンツ制作ができる」ことが要求されます。

合格基準
スタンダード 実技問題の得点率65%以上で、かつ実践問題の得点率70%以上
エキスパート 知識問題・実技問題の得点率65%以上で、かつ実践問題の得点率70%以上
受験料
スタンダード 7,400円(税込)
エキスパート 8,400円(税込)

【Illustratorクリエイター能力認定試験】

Illustratorクリエイター能力認定試験
http://www.sikaku.gr.jp/ns/il/

こちらもサーティファイが実施している資格試験です。
求められるスキルは、Photoshopクリエイター能力認定試験と同じく、スタンダードでは「指示通りの作業を正確かつ合理的に行う」こと、
エキスパートでは「クライアントのニーズに対応した創造性の高いコンテンツ制作ができる」ことです。

合格基準
スタンダード 実技問題の得点率65%以上で、かつ実践問題の得点率70%以上
エキスパート 知識問題・実技問題の得点率65%以上で、かつ実践問題の得点率70%以上
受験料
スタンダード 7,400円(税込)
エキスパート 8,400円(税込)

また、デザイン企画を社内外のスタッフへプレゼンするため、
ワードやエクセル、プレゼン用ソフトなど一般的な事務ソフトは最低限使える方がよいでしょう。
最近はインターネットへアクセスするデバイスはスマホが当たり前になったため、パソコン操作がわからない新卒社員もいると聞きます。

小中高でパソコンの使い方を習う授業のとき、こんな当たり前の操作を習って何の役に立つの?と思っていましたが、そもそもパソコンが家にない、触れる機会がない世代にとっては必要なのかもしれないですね。

話しが少しそれましたが、「パソコンの基本的な操作はできます」と口で言うだけでは信じてもらえない時代が来るかもしれません。
基本操作が可能であることを証明するためのツールとして、office系ソフトの資格を取っておくこともプラスになるでしょう。

マイクロソフト オフィス スペシャリスト

マイクロソフト オフィス スペシャリスト
http://mos.odyssey-com.co.jp/index.html
Word、Excel、PowerPointなどの利用スキルを証明する資格で、WordとExcelにはスペシャリスト(一般)とエキスパート(上級)2つの難易度に分かれます。

合格基準
スペシャリスト(一般)・エキスパート(上級) 科目ごとの合格点は公開していないが、1000点満点で550点~850点の範囲が目安になる
受験料
スペシャリスト(一般) 10,584円(税込)
エキスパート(上級) 12,744円(税込)

必要なスキル

雑貨デザイナーになるためには、基礎的なデザインスキルは必須です。
“基礎的”がどこまでかは会社によって変わりますが、新卒であれば美術系・デザイン系学校の卒業者がまず優先されます。
座学・実技ともに授業という形でひととおり経験することで、まずは基礎的なデザインスキルと知識は身につけていると言えます。

もちろん基礎的なデザインスキルがあるからと言って受かるわけではありません。
どれだけ素晴らしい作品やデザインを作れるかは、結局のところその人のセンスによります。

スタートラインに立てる、程度に考えていてください。

美術系・デザイン系学校に通っていなくても、ポートフォリオとして提出できる作品があれば、書類選考に挑戦することは可能です。
ポートフォリオの作り方については、お手本になるサイトをご紹介しますので参考にしてみてください。

・クリエイターの転職必須ツール、ポートフォリオの作り方
https://mynavi-creator.jp/knowhow/article/how-to-make-portfolios

・デザイナー内定者に聞く!業界ごとのポートフォリオの作り方
https://hataraku.vivivit.com/special/portfolio_make

アルバイトとしてメーカーやデザイン制作会社で働き、経験を積んでから正社員化を目指したり、別の会社へ転職したりする手もあります。
新卒や第二新卒であれば、あまり正社員にこだわらずに業界にもぐりこんでスキルを磨くことも雑貨デザイナーになる手段のひとつです。

向いてる人

昔から絵を描くのが好きだった、デザインを見ること・することが好きだった。そして、何よりも雑貨が好きなことが第一です。

いくら絵がうまくても、グラフィックとプロダクトでは根本的に別物です。
最近では、3Dプリンターを使うことでプロトタイプを作るスピードが格段に早くなり、工業製品では実現不可能だった全く新しい形が生まれるなど、立体物をデザインする技術は常に進化しています。

そういった最新トレンドについていける、新しいものが好きで探究心が旺盛な人が向いています。

また、デザイナーという名前からデスクで黙々と作業してるイメージがありますが、実は違います。
紙やパソコン上でデザインすることはもちろんですが、それらを立体物として形にするためには数多くの工程が存在します。
素材を決め、コストを考え、試作品を作り、修正を加え、商品に仕上げる、などなど。

その過程すべてに社内外のスタッフと関わりが発生します。ときには意見がぶつかり合い、交渉が必要な場面にも遭遇するでしょう。
デザイナーと言えども多くの人と関わるので、コミュニケーション能力が必要です。

選ぶべき進路

雑貨デザイナーになるためには、資格や学歴は必須ではありません。
しかし、勤務先としてはプロダクトデザインを行っているメーカーでのインハウスデザイナーがほとんどです。
こうした会社では実務経験を持っている人、必要なスキルを習得するための教育を受けている人を優先して採用します。

そのため、雑貨デザインやプロダクトデザインなどのカリキュラムを持つ専門学校に進学するのがおすすめです。
こうした専門学校に通うことは、雑貨デザイナーになるための総合的なスキルを磨くのに役立ちます。
求人情報を集めてくれて、就職先の斡旋(あっせん)を行ってくれる学校もありますので、仕事を見つけやすいというメリットもあります。

学べる学校

雑貨デザインが学べる美術・工芸・デザイン系の学校をいくつかご紹介します。

東京デザイナー学院 プロダクトデザイン科 雑貨デザイン選考

東京デザイナー学院 プロダクトデザイン科 雑貨デザイン選考

http://www.tdg.ac.jp/dept/product/
雑貨デザインの分野で歴史がある東京デザイナー学院。
雑貨や小物の作り方を、金属、ガラス、樹脂の加工を通して習得できる。
企画から販売まで経験し、就職に向けたデザイン力も養える。

名古屋学芸大学 メディア造形学部 デザイン学科

名古屋学芸大学 メディア造形学部 デザイン学科
http://www.nagoyagakugei.com/design/index.html
「計画系=考える力」と「クリエイト系=造形する力」という2つの要素として徹底的に学び、
デザインに関わる幅広い分野で活かすことのできる総合力を身につけられる。

豊かで快適な生活を送る上で欠くことのできない人間力(ヒューマンデザイン)を伸ばすことを目的としている。

名古屋デザイナー学院 プロダクトデザイン学科

名古屋デザイナー学院 プロダクトデザイン学科
http://www.n-designer.net/product/
現代の生活に合った雑貨のデザイン提案を行う。素材・技術・作業工程の知識を得て、制作方法の体験をすることで
デザインの幅を広げ、仕組みを理解する。

阿佐ヶ谷美術専門学校 リビングプロダクトデザイン科

阿佐ヶ谷美術専門学校 リビングプロダクトデザイン科
https://www.asabi.ac.jp/study/ld/

「使いやすさ」とは何か身体を使って学び、アイデアを設計してカタチにできるようになる。
頭のモノサシを鍛え使えるデザイン力を身につけることを目的とする。
商品開発のプロセスを、企業に所属するデザイナーが指導するなど実践的な授業を体験できる。

仙台デザイン専門学校 雑貨デザインコース

仙台デザイン専門学校 雑貨デザインコース

https://sds.ac.jp/course/goods
アクセサリーやファッションアイテム、ステーショナリーなどのグッズ制作技術や、
様々なビジュアルの表現テクニックなどを身に付け、個性あふれるオリジナル雑貨クリエイターを目指す。

雑貨デザイナーの将来性

雑貨デザイナーという職業は、この先なくなる仕事ではありません。
ですが、年収コーナーでもご紹介したように特別高い給料がもらえる仕事でもありません。
フリーランスとして活躍するだけのスキルがあれば大幅な年収アップも可能ですが、雑貨デザイナーとして個人で活躍している人は少ないです。

フリーランスとして独立するためには、雑貨のデザインだけでは難しいでしょう。
企業としても特定の分野しかできない人に仕事を頼むよりも、ある程度応用の効く人を求める傾向があるので、立体物全般をデザインできる「プロダクトデザイナー」へのキャリアアップが必要です。

プロダクトデザイナーになるためには立体物全般をデザインするスキルが求められるため、メーカーやデザイン事務所での経験と高いスキルが必要になります。

まとめ

ハンドメイド作家とも関わりの深い雑貨デザイナーについてご紹介しました。
雑貨デザイナーとしてのやりがいは、自分のデザインが商品として世の中に出ることではないでしょうか。そういった点は、個人で活動しているクリエイターにも似ている部分があります。

雑貨デザイナーの仕事を知ることで、自分の活動を仕事として意識してみてはいかがでしょうか。